闘争 conflict
たとえば教育の問題で、制服は個性を圧殺するので廃止してもらいたいという声と、自由になると生徒が規範を失って荒れるという声がある。前者は高所得階層に多く、後者は低所得階層に多い、というのはそれぞれの声はそれぞれの階層の利害を反映しているものだからである。こうした利害の対立的関係を一般に闘争と呼んでいる。一つの場において支配者がある権力を行使すると、行為者は機械的に従うばかりではなく、アップルがいう意味での「対抗」(contestasion)(33)的意識が生じる。すなわち、あらゆる「場」は「保守」と「革新」、「若者」と「老人」、「支配者」と「被支配者」のような「教育における右と左」という形でこの闘争が透かし込まれている。これが「場」を変化させる原動力となり、「場」が変化すると闘争の意味も変化してゆく。