区分 division


 ブルデューによると、心的な諸構造たとえば、「真面目/不真面目」、「積極的/消極的」、「熱心/怠惰」、「正義/悪」、などの対概念は、学校制度によって植えつけられ、学校の組織においてなされる区分が類別の諸形式の根源となる。区分とは、社会的空間の中に、区分される前に潜在的状態で点線で描かれて存在しているものを、理論的効果(34)によって点線を目に見えるもの(vision)にする働きである。この意味からすれば見方(vision)とは、区分(division)することである。理論というのは、目に見えないものを見えるように線を引くことであり、政治的な力によって線を引く位置が変わる。たとえばどこまでが正常でどこからが異常か、若さとは何才までか、保守と革新はどこから分かれるかというように、である。分類図式、等級付けのシステム、男性・女性、右・左、東・西、さらには理論・実践といった、思考の基本的対立関係は政治的カテゴリーであるとする。(35)