その42 ■実力を出せなかった?

 試合にボロ負けして、「今日はお前達の実力の半分も出せなかった。普段どおりの力で戦ってたら勝ってた試合だぞ!」なんてコメントしちゃってる監督さんいませんか?実は私もついそう言っちゃいそうになるんですが、でも実力って実際の力ですよね。では練習してる時の力と試合で発揮された力、どっちが実際の力なんでしょう?何となく練習の方が実力だって言いたい気もしますが、練習はあくまでも試合で発揮するためにやるものと考えればやっぱり試合の方が実力ですよね。もし、練習では凄いのに試合では全然その力を出せないとすると、試合でその力を発揮する力(割合)が少ないからトータルとしての実力が高くないということでしょう。(持っている力)×(試合で発揮できる割合(%))=(実力)と式で表せそうです。「試合では練習時の8割の力が出せれば成功」なんて言葉はこれにそのまま当てはまりますね。だから普段の練習の成果がうまく試合で発揮できないチームは、練習試合やゲーム形式の練習、ゲームの緊張感やプレッシャーを練習内容に盛り込むなどして、試合で発揮できる割合の方を高めてやることが実力を上げることにつながるでしょう。バレーなんかでもよく見られるのは、試合前の公式練習ではスパイクを真下に打ち込んで2階観客席までボールを上げちゃったりしてやたら派手で元気なんですが、試合が始まっても同じようにスパイクを下に落とすものだからいきなりブロックに連続で捕まって、あとは全然スパイクを打てなくなってしまい、さっきの勢いはどうしたの?というチームです。きっと練習でもブロックを付けないで気持ちよくスパイクを打ってばっかりで、実戦的な練習をほとんどしてないんでしょうね。まあここまでくると、誰もいないコートに向かってただひたすらスパイクを真下に落とす能力は果たしてバレーの能力(持っている力)と言えるのかさえ疑問ですが・・。

▼その43 努力も才能のうち