その59 ■褒め続けるって難しい・・

 ・・おっと、あぶなくまたボケるとこでした。えー、今回は「褒める」について考えてみます。スポーツでも子育てでも人間関係でも、「褒める」ことが大事だって言いますよね。確かに人間は誰でも、叱られたりけなされたりするよりは褒められた方が嬉しいに決まってます(ごく一部のマニアックな人を除けば)。だからスポーツでも「Qちゃん、いいねー!」と高橋尚子選手を褒めて育てた小出監督の指導なんかが注目されています。でも褒める、いや褒め続けることって難しいですよね。そりゃあ初めのうちは難しくないですよ、上級者だったら褒めるところはたくさんあるし、初心者だったら出来ないのが当たり前だから何かが出来たら「おっ出来た!上手いじゃーん」ってすぐ褒められますから・・。でも上達していくと今度は出来るのが当たり前になって、逆にたまたま起こしたミスや数少ない出来ないことの方が目立ってきます。またつき合いが長くなってくると初めは上手に思えたり素晴らしいと思えたことでも次第にそれが当たり前になって、そのことに心を動かされなくなっていきますよね。ほら「美人は三日で飽きる」って言うじゃないですか。だからコーチと選手の関係でも恋人同士でも夫婦関係でも何でも、人と人のつき合いが長くなるほど褒めることが難しくなるわけです。だって相手のいいところを発見(新たに見つける)しなければ心から褒める事なんてできないですから・・。褒められる方だって毎日同じ人から同じ事を褒められ続けたら「ホントに心からそう思ってるの?」と疑い始めるのではないでしょうか。例えば女性が髪型を変えたときに、毎日同じ人から「その髪型いいね!」と1週間言われ続けたら段々嬉しくなくなるけど、毎日違う人に会うたびに「その髪型いいね!」と1週間言われたらおそらく全部嬉しいでしょう?それと一緒だと思うんですけど・・。したがってつき合いが長くなっても褒め続けるためには、相手が常に良い方向に変化(成長、上達、成熟)し続けるか、自分が常に相手の新たな良いところを発見し続けるかしかないということになります。だから毎日のようにつき合っている相手ほど褒め続けることは至難の業です。だって昨日は(見つけられ)なかった相手の良いところを発見しなければならないんですから。だから、「えっ?うちは選手をいっつも褒めてるよ、だって見るたびに上達してるからね!」と自慢げに言ってるそこの監督さん、それはもしかすると選手レベルが初心者に近いか、あるいはあなたが滅多に練習に顔を出さないからじゃないですか?・・でも小出監督は毎日のようにつき合って、しかもひたすら走るだけという単純な練習を見て、よく褒め続けられますよね、すごいなあと思います。「Qちゃん、いいねー!」と言う監督にいっぺん、「今の『いいねー』は今日の尚子選手の走りの何が昨日と違っていいって言ったんですか?」って聞いてみたいなあ。そんでもって監督が「いやほら今日の左手小指第2関節の曲がり具合がいつもよりちょっとね・・」なあんて言ってくれたら個人的にはすっごく嬉しいんですけど・・。

▼その60 子ザルの満足・・