その70 ■健康のためにスポーツする?

 この間、健康に関するテレビ番組のテーマが、「スポーツでダイエット!」みたいな感じだったので見てみたら、例えば普通にやると運動量の少ないボウリングやゴルフなどでも、やる前にストレッチやウォーミングアップをしっかり行ったり、体の捻りを意識的に使ったり、背筋を伸ばして歩いたりすることによって酸素消費量が上がり結果として脂肪が燃焼されやすくなるので、好きな運動をやりながらシェイプアップも出来るので一石二鳥、一粒で二度美味しい(って古い?しかも言ってないし・・)、と言っていた(確か・・)のですが、これってどう思います?えっ?一石二鳥だからいいことばっかりで言うことないって?本当にそう思います?私が引っかかっているのは、スポーツする目的はスポーツを楽しむこと自体、つまりスポーツは本来自己目的的活動であるべきだと思っているので、その目的の一部分に「痩せること」や「健康になること」が入ってくると、実はその分だけスポーツ自体を楽しむことが薄くなっていくような気がする(つまり一粒で二度美味しいけど味半分・・みたいな)のですがどうでしょうか?もちろん、健康になるためにスポーツを始めたり、痩せるためにジョギングをする人がいることは否定しないしむしろどんどんやって欲しいと思っているのですが、健康のためだけに仕方なくジョギングしている人は「スポーツしている」というよりは「スポーツを用いて健康活動(?)している」と言う方が適確なのではないでしょうか?自己目的的活動としてのスポーツは言ってみれば遊びのようなものですから、それ自体に楽しみや面白さを感じて初めてスポーツしてるって言えるんじゃないかなと思うわけです。だってそうやって面白さにハマってそのスポーツをどこまでも追求していくと、結果的に健康を損なう(例えば膝や腰を痛める)ことだって日常茶飯事だし、スポーツ選手は短命、なんてよく言われますよね。だから初めは健康のためでもダイエットのためでも何でも構わないのですが、やっていくうちにそのスポーツや運動すること自体に楽しみや心地よさを感じて欲しいなあと思うわけです。そうしてスポーツ自体に楽しみを見いだしている人に対して、「こうしてやるとダイエットにもいいですよ」「より健康になれますよ」なんてことは余計なお節介も甚だしいと「発掘○○大事典」を見ていて思ったのでちょっと書いてみました。早朝野球を愛するおっさん達はきっと、「健康のために」なんてちゃちな動機なんかさらさらなくて、多少足のスジを伸ばそうが2日後の会社で筋肉痛に襲われようが、「今日こそ宿敵の「歳とるかいなーず」(シアトルマリナーズに引っかけてます)に絶対勝ってやる!」なんてひたすら純粋にスポーツに打ち込んでいる根っからのスポーツマンだと私は思っています。

▼その71 カタチから入るノススメ