その77 ■「どういうところが?」ってきかれても・・

 テレビのインタビューなんかでよく、子供に感想などを尋ねる場面があります。遊園地でレポーターが子供に「ジェットコースターどうだった?」子供「楽しかった!」レポーター「どういうところが楽しかった?」子供「うーん??」しばらく考えて、「・・ごぉーってスッゴイ速かった・・」なんてちょっとちんぷんかんぷんでも答えるのはむしろ少数派で、多くは「・・わかんなーい」でしょう。別の場面、レポーターが子供に「お母さんのこと好き?」子供「好き!」レポーター「どういうところが好き?」子供「うーん??わかんなーい」。これを「いつも幼稚園に迎えに来てくれるから」なんて答えをひねり出せるのはかなりませた子供です。相手変わって芸能レポーター「○○さんのどういうところに惹かれましたか?」芸能人「ま、家庭的でやさしいところかな」とこちらは大人なのでそれらしく答えを繕ったりします。まあ人によっては「全部です」なんて人もいますよね。で、こういうレポーターの質問を聞いて思うのは、好きとか楽しいとかに「どういうところが」や「なんで」の答えがあるのか?って事なんです。「好き」とか「楽しい」とか「美味しい」とかといった「感情」や「感覚」、つまり個人の感性に対して、「どういうところ」といった「部分」や「なんで」といった「理由」、つまり頭で分析することは可能なのでしょうか?例えば私はビールが好きですが、「なんで」と訊かれれば「美味しいから」。でも「美味しい」も私の個人的な感覚ですよね。それに対して「どういうところが?」って訊かれても、「うーん、苦いところ?いやのど越し?いやあの泡?軽めのアルコール度数?いいやそんな部分じゃなくてそれら全部を含めたビールそのもの」というしかありません。先ほどのジェットコースターだってお母さんだって芸能人の婚約相手だって、やっぱり一部分じゃなくって色々含んだ丸ごと全部が楽しかったり好きだったりするんだと思うので、無理に理由や部分を探して答えちゃったとたん、私にはとても表面的でウソっぽく聞こえてしまうんですがみなさんどうですか?だからレポーターに部分や理由を尋ねられて「わかんなーい」という子供の答えや、婚約相手の全部が好きという芸能人の答えは極めて正しいし、「そんな答えようのない質問をしといてレポーターとして恥ずかしくないんですか!」とレポーターに逆襲する芸能人、いやそんな子供がいたらきっと楽しいだろうなと想像して楽しんでます。・・ん?「想像するのが楽しい」は正しい?た、正しいですよね?・・想像するのは部分じゃなくって・・んーこのテーマはまだまだ追求の余地がありそうです。・・いつかどっかに続く・・でしょう。

▼その78 宇宙の果て・・