例えば混んでる道で対向車が右折しようとウィンカー出して待っており、その後ろにはずらりと後続車が並び渋滞しているとします。この場合、直進する車が優先なので右折車に道を譲る義務はないですが、心優しいあなたならきっと右折車に道を譲りますよね。道を譲ることによって自分の利益はちょっとだけ損なわれます(目的地への到着がほんのちょっと遅れる)が、多くの対向車の不利益(渋滞)が解消され、そこにいたドライバー全員の総利益としては大きくなりますよね。環境問題も同じで、個人レベルで考えればポイッと捨てた方が楽だけど、ちょっと手間をかけてリサイクルしていくことで地球全体の利益は上がっていくわけです。同じように採算度外視で何十年も値上げをしないラーメン屋のオヤジも、大統領の身代わりに死ぬことを覚悟の上で護衛するSPも、賃金も出ないのに毎週末子ども達の部活指導に体育館へ向かう顧問の先生も、地球に迫ってくる小惑星に核爆弾ごと体当たりして自爆するブルースウィルス(「アルマゲドン」映画です。念のため)も、みんな自分の利益よりももっと大きな視野で利益を考えてる(というか特に考えないでも自然にそうしてる)んだと思います。同様にチームスポーツでも、多少自分がしんどい思いをしてでもチームの利益のためにプレーすることが求められますよね。床に這いつくばってレシーブする人やトスを上げてくれる人がいるからこそスパイカーがポイント出来るわけです(もちろん逆にそうやってポイントしてくれる人がいるからレシーブやトスが意味あるプレーになってるのでどっちが偉いというわけではありません念のため)。そしてもっと大きな利益で考えると、そうやって自分たちのチームと競ってくれる相手チームがいるからこそ自分たちが練習してきた成果を発揮できるわけですねぇこれが。だからレシーバーが一生懸命相手チームのスパイクをレシーブすることは、自チームの利益のためだけでなく、相手チームのパフォーマンスを引き出すという利益も生み出すプレーであるということになります。だって簡単にスパイクが決まるんだったら相手チームもそれ以上の努力はしないでしょうから・・。したがって競技スポーツでは相手のためにも真摯な態度で真剣に全力でプレーすることが求められるし、レクリエーションスポーツでは相手も含めた参加者全員が楽しめるようなプレーやルールが考慮されなければならないと言えます。レクリエーションのバレーボールで怖がるシロウトや女子におかまいなく、経験者が一人でバシバシスパイク決めていい気になっている光景を目にすることがありますが、それではたとえ本人の利益は大きくても、参加者全体の利益は低いレクリエーションになってしまいますよね。レクリエーションスポーツの上達度は「自分が上手にプレー出来るかどうか」ではなく、「どれだけ参加者全体の楽しみを考えてプレーできるか」だと自己満足上級プレーヤには常々指導しております。プロスポーツだって、サッカー界全体の利益を考えれば、自チームの勝利のためにベッカムに危険なタックルをしてケガさせることは避けるべきでしょう。結局、どれだけ大きな視野で利益を考えられるかが人間としての度量の大きさ、ということになるんじゃないでしょうか。・・今回は記念すべき100回目の発想辞典ということで、ちょっとグローバルに発想してみましたがいかがでしたか? 私も以前は「自分の財布に優しく地球に厳しい」ディーゼルエンジン車に乗ってたんですが、自分の財布にちょっと厳しく地球に優しいガソリン車に乗り換えました。どぉ?えっ?パジェロなんて大排気量車に乗ってる時点で地球に充分厳しいって?んー、おっしゃる通りです。でも軽自動車には収まりきれない図体なので勘弁して!その分これからますます広い視野で発想していきますので今後ともごひいきに。 |