その101 ■武士の美学・・

 西友デパートの偽装牛肉に対する返金手続きに、買ってもいない人間(若者が多かったそうですが)が、お金がもらえると聞いて殺到したそうです。・・やるせないというか、許せないと言うか、情けないというか、プライドないというか・・。もちろん偽装牛肉を売ってしまった西友も悪いんでしょうが、それを反省して、お客さんを信用した上で誠意を見せたのに、それにつけ込むなんて人間として、そして日本人として最低ですよね。「やな事件だなぁ」と新聞読んで思ってたら、TVのアジア大会ニュースでは柔道で優勝が決まった日本選手が柔道着のまま観客席によじ登って喜んでるシーン・・(井上選手ではありません、念のため)。なんか違うよなぁ・・。昔、東京オリンピックで優勝したオランダの柔道家ヘーシンクは、勝利が決まった瞬間駆け寄ようとしたスタッフや仲間の選手を片手を挙げて制止し、柔道が謙虚や誠実を重視するスポーツであることを身をもってアピールしたそうです。・・そう!そうなんです。その昔日本人に脈々と伝えられてきた日本人特有の精神というか美学というか、そう!いわゆる「武士道精神」みたいなものが一般の日本人からも、そしてスポーツ選手からもなくなってきつつあるような気がするのは私だけでしょうか?サッカーのゴールシーンだって、ガッツポーズするくらいで日本人としては充分伝わると思うんですが、ユニフォーム脱いでみたり、みんなでダンスしてみたり・・なんかパフォーマンスしなくちゃいけないみたいな雰囲気になってるんじゃないですか?そりゃあブラジル選手が思わずサンバ踊り出しちゃうなんてのは自然だと思うんですが、日本人が無理に真似しなくてもいいと思いますよ。最近はまた少なくなったみたいですが、一時期ちょっと見てても恥ずかしい感じのパフォーマンスってありましたよね。その点、野球のホームランシーンは、打った瞬間こそガッツポーズとかありますけど、大歓声の中、ベースを静かに、そして悠然とランニングする松井選手なんてちょっとカッコイイですよね。ま、ホームランはちゃんと4つのベースを回って踏まないと成立しないからっていうルールがあるからというのもあるんでしょうが・・(もしかするとあの間があるからバカ騒ぎにならないのかもしれません)。武士道、武道、柔道、野球道みたいな「道」の精神を日本スポーツ界はもっと大事にしてほしいし、出来れば日本独自のサッカー道(教祖(?)はもちろんイタリアでサムライと言われた中田でしょう!)みたいなものが創り上げられるともっと日本人に、そして年輩の人にも広く受け入れられるんじゃないかなと思いますが、そんな私の考えって古いんでしょうか?・・最近、部活の練習やってても、ちょっとキツイ事をさせるとすぐに「もうダメです。動けません。だからもうこれくらいで勘弁して!」って顔や全身で表現しちゃう場面を見かけることが多くなった気がします。日常でも、すぐに「だるい」「疲れた・・」「面倒くさい」って口にする若者多いですよね。お腹がすいていても、さも満腹のような顔をして楊枝で歯をつついたという「武士は食わねど高楊枝」の精神というかプライドというか、やせ我慢の思想というか、そんな日本伝統の美学を大事に伝えていきたいと思い、練習で学生がつらそうな顔をしても、いやそんな情けない顔をすればするほどさらに追い込んでしまう私は、もしかして○○の気がある?いやいや、楽しんでるわけじゃなくて、これも日本文化を伝える立派な教育活動・・ですよね?んー、でもやっぱりちょっと楽しんでるかも・・。

▼その102 リアルな実感・・