学生の頃、試験勉強をしてて教科書や資料の重要と思われる箇所に蛍光ペンでチェックしていくんですが、あれも大事、これも大事、あっここも出るかも・・なんてあちこちチェックしているうちに教科書のほとんどが蛍光ペンで塗りつぶされて、むしろペンでチェックしていない部分の方が目立ってしまった・・なんてことありませんでした?ページ全体の半分以上が塗りつぶされるようでは、どっちを目立たせようとしているのか分からなくなりますよね。パッと目がいくようにするには、せめて全体の2割以内、出来れば1割くらいにポイントを絞るべきではないでしょうか?例えばスキーの指導を受けていても、ポイントを沢山チェックして教えてくれるのは大変ありがたいんですが、「タイミングと腰の向き、それから目線と手の位置に気を付けて!じゃあやってみましょう!」なあんて言われても、ワンターンで同時に3つ以上のポイントを意識することなんてできっこありませんよね。それでも何とか頑張ってイントラの所まで滑っていったら、「大体良かったけど、その前に注意した足幅がまた狭くなってましたよ」なんて言われたりするわけです。教える方からしたら、色んな注意点や直すべき箇所が確かに間違いなく見えているからつい教えてあげたくなるんでしょうが、それを全部伝えられても消化不良というか、許容範囲を越えてしまい、結局上達感を味わえず、「あーダメだー!難しい!」ってなってしまいますよね。だから今ここで最も伝えたいポイントを一つに絞って指導していかないと、そしてそれ以外のポイントはとりあえず横に置いとかないと指導の効果は上がらないということになります。・・なあんて偉そうに言っている私も、学生達に「お願いしまぁす!」なんて助言を求められるとつい、あれやこれやと思いつくままに3つも4つも語ってしまうんですよねぇこれが。コーチが陥りやすい罠と言えるでしょう。試験勉強でも教科書の全部を最初から全部覚えていくやり方は決して効率の良い勉強の仕方でないように、選手にいきなり全てのポイントを指摘しても効果は上がらないでしょう。まずは必ず出そうな最重要ポイントを抜き出してマスターし、それが終わったら次に重要な箇所、それもチェック出来て時間があったらさらに細かい点・・という効率的な試験勉強法はそのままスポーツ指導法に当てはまると思います。だから私も練習の最後に「お願いしまぁす」と助言を求められても、特に気になるポイントが無いときは「お疲れさま。」で終わるようにし、無理にしゃべらないように気を付けています。(コーチは本来教えたがりしゃべりたがりなのでなかなか難しいですが・・)。助言はいわばクスリみたいなものですから、毎日同じように助言しつづけていると次第に麻痺して選手達の耳を素通りし、選手達は「ありがとうございましたっ!」を言うタイミングだけを探している・・なんてことになりかねませんからね。・・だけど蛍光ペンでとりあえずたくさん塗りつぶして教科書を汚くすると、ちっとも覚えてないのになんか「勉強したなぁ!」って気分になっちゃうんですよね、スポーツコーチもこの自己満足型が結構多いかも知れませんからお互い気を付けましょうね。・・ん?この文章も改めて読み返してみると結構くどいですね。読者の皆さんを麻痺させないように文章のポイントを絞って短くまとめられるよう気を付けますのでこれからもご愛読の程よろしくお願いします。ペコリ。 |