スキーやスノーボードを指導したりされたりするときに、「ニュートラルポジション」あるいは「中間姿勢」という言葉をよく使います。つまり、いつでもどの方向にも動けるポジションが、様々な雪や斜面変化に対してバランスを保つためにはとても重要だということです。 これは何もスノースポーツに限った事ではなく、例えばバレーボールのレシーブでも、どこに来るか分からないボールに即座に反応するためには、高過ぎず、低すぎずのニュートラルポジションが求められるわけです。陸上競技や水泳といった種目は変化に対応する要素はあまりない(クローズドスキルと言われます)のですが、相手やボール、自然と対するスポーツでは様々な変化に即対応(オープンスキル)できるかどうかが競技レベルを決めると言って良いでしょう。 さて、話は日常生活になりますが、皆さんは未来の仕事の予定や約束、旅行などの計画を立てて未来のスケジュールをどんどん埋めていくことに抵抗はありませんか?え?仕事だから抵抗しようがないって?それはおっしゃる通りですが、仕事にしたって重要なものとそうでないもの、日程が決まっているものと動かせるものがあるわけで、それらをあまり早い段階から先々まで決めてスケジュールを埋めてしまうと、その後に自分にとってもっと大事な用事や、やりたいことが舞い込んで来たときに、最良の臨機応変な対応が出来なくなってしまうことが私はあまり好きではないんですが、皆さんはどうですか?もちろん私自身、どちらかというと何もやることがない毎日よりも、やることが沢山ある方が好きな性分なんですが、一、二週間先くらいまではスケジュールが埋まっている方が嬉しいけど、一ヶ月先の予定を入れるのはちょっと抵抗があって、「その日空いてる?」と聞かれても、「今の時点では空いてるけど・・ちょっとまだ分からない」とつい逃げてしまいます。 つまり私は日常生活においても、「未来の状況の変化に応じてどのようにも動けるニュートラルポジションを保っていたい」ということなんだと思います。だからごく身近な人からは「計画性がない」とか「いつも行き当たりばったり」と言われてますが、「これはもしかするとオープンスキルのスポーツを続けてきたことによって培われてきた習性ではないか!」と考えはじめています。例えば、私のバレーのポジションはセッターなんですが、セッターが初めからどこにトスを上げるか決めていたら相手ブロッカーに読まれてしまいます。トスを上げる直前の一瞬の状況(相手ブロッカーの位置や心理、味方スパイカーの状態等々)を瞬間的に判断してトスを上げられなければ一流とは言えません。他のスポーツでも一瞬の判断が大事なわけで、そんなスポーツマンは多かれ少なかれ日常生活でもニュートラルポジションでいたいと思ってるんじゃないかと思うんですが読者の皆さんいかがですか?え?自分の計画性の無さを一般化するなって?やっぱり無理があるかなぁ?・・というわけで少なくとも私には飛行機の「早割」は利用出来そうにありません。そういえば外食するときでも「やっぱりあっち行こう!」と急に変更したり、メニューを一回決めても他の人が頼んだのを聞いて「あ、やっぱりこっち!いや、ちょっと待ってやっぱり・・」なあんて突然変更すること多いなぁ。これってセッターの職業病?いや、単に私が優柔不断ってことですよね、全国の計画性のあるセッターの皆さん、一般化して申し訳ありませんでした。ペコリ。 |