その112 ■「まだある」と「もうない」・・

 「今日はラーメンでも食べに行くか」って思って行きつけのラーメン屋に行ったら休みだった。そんな時、あなただったらどうしますか?え?しょうがないから近くのトンカツ屋や定食屋で済ますって?私はラーメンを食べに行って休みだったら、逆にラーメン食べたい欲が増してきて、ちょっと遠くでも別の「ラーメン屋」を探しに行きますきっと。焼肉でも何でも一緒で、最初は「焼肉でも・・」って別にそれほどこだわってなかったハズなのに、「えっ?食べられないの?」って思った瞬間から無性に食べたい欲が増してくるんですよねぇこれが。

 商品でも「○○個限定!」とか、「現品限り!」なんて言われるとつい、「買っておこうかな・・」なんて誘われたりしませんか?私は弱いです。ガソリンスタンドでもコンビニでも行く先にまだ沢山ありそうだと「まだ寄らなくていいか」って思うんですが、峠にさしかかって「もうないかも・・」って思うところにあるお店は当然繁盛しますよね。お店の方でもその辺心得ていて、「○○前最終店」なんて看板掲げてたりします。

 時間も同じですよね。締め切りまで「まだある」って思っている限りレポートや原稿は仕上がるハズもなく、結局締め切り間際になってバタバタと提出されることになるわけです。「何事も計画的に余裕を持って進めています」なんて人は一体世の中の何%くらい存在しているんでしょう?ま、期限を常に頭に置いて、そのギリギリの線を睨みながら作業を進めるのも実はかなり計画的と言えるんじゃないかと、前日に次の日の準備作業を行いながら思う今日この頃です。

 つまり、「別に今じゃなくても大丈夫」「いつでもやろうと思えば出来る」と思っているうちは背中を押されないということだと思います。例えば我が家のテレビは今どき珍しいリモコンなしの14型ですが、私の心の中に「買おうと思えばいつでも液晶テレビを買える(プラズマはちょっと・・)」という余裕があるので「まだこれでいいや、普通に見れるし・・」となるわけです。これがもし貧乏でテレビを買い換える金銭的余裕が全くないとしたら「液晶テレビ欲しいなぁ!」ってなるような気がします。

 その昔まだバレーボールがサイドアウト制だった頃、強豪チームは15点先取のセットで最初の5,6点をリードされても、「まだまだ大丈夫!」ってな感じで徐々に追い上げ逆転するだけの余裕がありました。それが今のラリーポイント制では、前半ちょっとリードされたりするとそのまま逃げ切られたりすることが多くなり、心の余裕というか、遊びの部分が無くなってしまった感があります。ま、観てる側からするとゲームの最初から緊迫感があるのでいいんでしょうが、やってる側からすると常に「もうない」とせかされているようで複雑な心境です。なんかそれが最近の仕事のせかされ方と似ていて日常でもバレーでもせかせかバタバタしっぱなしで落ち着かない最近です。

 「あー、一日ゆっくりのんびり釣りでもしたいなぁ!(私は釣りしないですけど・・イメージです)」って書いてるこの発想辞典も実は私の頭の中の締め切り(一ヶ月もサボってしまった)ギリギリの線でせかされて書いているのでした。・・あ!コンビニ店長の皆さん、このような心理を利用して、「○○市内最後のセブンです(道路左側では)」なんて看板掲げたらお客さん増えると思いますよきっと・・た、多分ね。どう?

▼その113 警察官の日常茶飯事・・