その113 ■警察官の日常茶飯事・・

 先日クルマを運転してたら道路脇でクルマの衝突事故があったらしく、大破したクルマ2台と困った顔の運転者、同乗者らしき人たち。そしてその横には、事故状況を尋ねる警察官とメジャーで事故現場の記録をとる警察官達がそれぞれ淡々と作業を行っておりました。私も事故証明を取ってもらった経験があるので分かりますが、事故を起こした当事者にとっては「こりゃあ大変な事になっちまった!」と気が動転したり場合によってはパニックに陥ったりするような事態であっても、警察官にとっては毎日のように起こっているごく普通の衝突事故でしかなく、「あ、後ろからの追突ですね。止まってるのに気が付くの遅かったのかな?どの辺で気が付きました?で、スピードはどれくらい出してました?」などと実に当たり前のように調書を作っていきます。まさに警察官にとっては日常茶飯事なわけで、これだけ淡々と大したことないような顔で作業を進めるのを見ていると、事故を起こして動揺してた当事者も「あっ、これくらいのことはどこにでもあることだから、ま、やっちゃったことはしょうがないか。」なんてちょっと冷静になれて救われたりするものです。

 お医者さんも同じで、脇腹を強く打って呼吸すると激痛が走り、「こりゃあ絶対あばら骨が折れて肺に突き刺さってる!いや、腎臓が破裂して内出血してるかも!俺はこのまま徐々に衰弱して死んじゃうのかなぁ?死ぬのやだよー!」なんて悲壮感丸出しで医者に行ったらレントゲン撮られて、「別に骨も内臓も異常ないですね。単なる打撲でしょう。しばらくすると自然に痛み引くと思いますが、一応シップ出しときますね。」なんて言われると「そう言えば前より痛くなくなってきたかも!」なんてゲンキンなものです。

 私も一応体育・スポーツの専門家ですから、ジャンプの着地で人の足に乗って足首を捻挫する場面はまさに日常茶飯事で、授業中や練習中に足を押さえてうずくまっていると、「ん?捻挫か?じゃあそこにいてもしょうがないからコート脇に避けてバケツに氷入れて冷やして。周りで見てても意味無いから他の人は練習続けるよ。」という対処になる(というかそれしか対処しようがない)のですが、ともすると学生達は友情か何か分かりませんがみんな集まって「大丈夫?痛い?」なんて練習そっちのけになったりします。もしかするとそんな学生達からは私は「冷たい人」に思われたりしてるんでしょうか?

 いずれの場合でも、自分(達)にとって経験のない(少ない)事が起こったり、やらなくちゃならない不安な時に、専門とする人や経験の多い人に「それはよくあることだから大丈夫!」と言われたり雰囲気で伝わったりすると安心するものですよね。まあそれが専門家の存在意義とも言えるワケですから当たり前なんですけど・・。

 人が自分で経験して得られる事には限りがあるわけで、だからこそ色々な専門家や本やその他の情報を駆使して知識の幅を広げることがより良く人生を生きるためには大事なんだという、ごくごく当たり前の結論になってスミマセン。・・でもその昔、私が小学生だった頃、検便(汚い話でスミマセン)で自分のウ○チを採るのも嫌なのに、それを全児童分検査する人ってかなりスゴイなぁと子ども心に感心、尊敬、いや畏敬の念すら抱いていたことを思い出しました。彼らにとってもウ○チは日常だったのかなぁ?数ある医療分野の中で敢えて「肛門科」を目指す人ってエライなぁ・・。え?それがシロウト考えだって?ま、そういえば私もスポーツ哲学という、一体何をどう研究して、一体何の役に立つんだか分からない学問を選んだワケですけど・・んーなんでだろう?

▼その114 土壇場に分かる実力・・