ラグビーなどのチームスポーツで“One for all, all for one”という標語(?)が時々出てきます。これは直訳すると、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という意味なんですが、前半の「一人はみんなのために」はチームスポーツとしてよく分かるとして、後半の「みんなは一人のために」というのが今ひとつよく分からないでいました。だって基本的にチームのためにメンバー一人一人が頑張るのがチームスポーツですよね?一人のためにみんなが頑張るってちょっとチームスポーツとして考えにくくないですか? 例えば一人が1万円で20人に食事を奢るとすると一人あたり500円となり、ラーメン一杯にもならないですが、逆に20人が500円ずつ出し合って誰かに1万円のプレゼントをするともらう側はすごく嬉しいですよね。前者は一人の大きな思いが多くの人に分散することによって小さくなってしまうのに対して、後者は小さな思いが集まることによって一人に大きな喜びを与えることが出来る。そう考えると、One for allよりもall for oneの方が効率的というか、効果が大きいような気がしませんか? ・・と、ここまで考えてきて「あ!」と思い当たりました。今までチームのために自分が頑張る、もっと偉そうに言えば「チームに貢献している」なんて思ってるところがあったんですが、自分の頑張りなんてチーム全体に分散され溶け込んでしまえば大したものではなくなります。(よく大きな会社で働いていた人が、自分が数日会社を休んでも会社の業務には全然影響ないことにショックを受けたりしてますよね)でも逆に自分がチームに所属してチームプレーを存分に楽しめているのは、チーム内のみんながそれぞれのポジションで自分の役割を頑張ってくれているからで、これは決して自分一人では味わえないと考えれば、この楽しみはみんなが出し合った頑張りを自分(あるいはチーム内のそれぞれ)がもらっているという事になります。つまりチームスポーツにおけるall for oneとは、「みんなが自分のために何かしてくれる」という事ではなく、「自分(チーム内の個人)はみんながいるからこそチームプレイを楽しむ事が出来る」というスタンスだと考える事は出来ないでしょうか? チームのそれぞれがチームのために存在し頑張る(One for all)と同時に、それぞれはチームやメンバーに支えられている(all for one)。んー、なんて素敵な言葉でしょう!え?常識?今までそんなことも分からなかったのかって?・・いやぁ正直なところ、分かってなかったなぁ・・。ただ、私にはどうしてもOne for allより、all for oneのほうが謙虚で素敵なスタンスに思えますが、みなさんはどうですか? 例えば、宝くじなんかはみんながちょっとずつお金を出してくじを買い、そのお金でごくごく少数(私はいつも出す側ばっかり!)の高額当選者を出すシステムですからall for oneですよね?これがもし、ごくごく少数の「ハズレくじ」を引いた人がその他の人全員にお金を分け与えるタイプの逆宝くじ、さしずめ「地獄くじ」なんてあったらOne for allになるんでしょうが、とても怖くて買えないですよね?でもハズレくじを引かない限りお金がちょっとずつ儲かるんだから買う?逆の意味でハラハラドキドキですけど、どう? |