その140 ■エントロピー収束のエネルギー・・

  皆さん、エントロピー増大の法則ってご存じですか?元は熱力学上の法則で、例えば冷たい水に熱いお湯を加えると、次第に混ざりあって温度差が無くなり最後は全て同じ温度の水(ぬるま湯ですね)になって安定していくんですが、その、拡散して安定方向に進んでいくことを「エントロピーが増大する」と言うのだそうです。タバコの煙が空気中に広がり溶け込んで、最後は空気と完全に混ざり合って見えなくなるのも同じですね。(確か「ブラウン運動」って言うんでしたよね?懐かしー!)最近はそれが日常生活でも使われ出して、例えば部屋がきれいに片付いている状態は「エントロピーが小さい状態」ですが、日々の片づけを疎かにして次第に部屋が散らかっていくことも「エントロピーが増大した」と言ったりします。これを使って「エントロピーが増大する、すなわち秩序立った状態から無秩序の状態に移行していくのは自然の法則だから、俺の部屋が次第に散らかってしまうのは仕方がないんだ」と言い訳したりするわけです。確かに、部屋がきれいに片付いているためには日頃、「使ったら元の場所に戻す」「要らないものは即座に捨てる」など、エネルギーを必要とします。それを全然やらないで使いっぱなし、ほったらかしにしておくと次第に部屋は無秩序状態になり、最高に散らかった状態までいくとそれ以上は何を散らかしても「同じように散らかっている」状態は変わらず、ある意味安定します。(だから最高に散らかった部屋は全く気を遣う必要がないので、慣れると結構楽だったりしますよね。え?慣れたことない?)

 話は変わりますが先日、On the ROAD Syogo HAMADA、つまり浜田省吾さんのコンサートに行ってきました。いやぁ凄かった!だって年代は10代、つまりTeenagerから60代まで、約8000人、つまりMany Peopleが7500円を支払ってチケットを購入、つまりGet the Ticketして(浜省節、くどい?)東北各県から「浜田省吾」一人を見る(聴く)ために会場に足を運び、彼の思うままに立ち上がり、手拍子をし、拳を振り上げて合唱するわけです。それが会場の隅のおっさんやおばさんまで一糸乱れず同じ行動をし、そして同じ思いでコンサートを盛り上げ、そして同じように満足してそれぞれの家へ帰っていく。そしておそらく次の日からはまた何事もなくそれぞれの日常生活を送るわけですよね。

 そう考えると、このコンサートをやっている3時間の、この会場のエントロピーはなんと小さく収束していることだろう!と、それだけの人数を集めた浜田省吾の凄さもさることながら、会場全体の8000人が同じ思いで同じ場所に集まり同じ行動をするというエネルギーの大きさ自体にすごく感動してしまったのでした。だって彼等はそれぞれの生活の中で発生する色々な予定や都合を全てやりくりして会場に集まってきているわけで、それだけでもうすでに凄いエネルギーを発揮して集まっていると言えますよね。いやはや凄いことです。

 話をもとに戻しますが、要するにエントロピー増大は自然な流れで安定に向かうがエネルギーは感じられず、逆にエントロピーを小さく留めておくことは大きなエネルギーを必要とするが、逆に言うとそこには大きなエネルギーが存在するということなんですね。・・たかだか300人の学生を90分間の授業で引き付けることくらいできないでどうする?と、自戒の思いを込めまして、まずは自分の部屋のエントロピーから収束させるべく、これから少しずつエネルギーを発揮していこうと思う夏休みの終盤です。・・え?大学はまだ休みなのかって?そうなんです。だから学生も教員も授業という秩序から解放されていて、生活自体のエントロピーが増大している状態なんですね。休みが多くてスミマセン。・・でもこの発想辞典更新のエントロピーが増大しかけていたけど、何とか収束できて良かった。エネルギー要りますねやっぱり・・。

その141 健康偏差値・・