結局人間は、頭が体をコントロールしているというか、自分が思い込んだ通りの結果を導き出そうとする、ということなんだと思います。これは例えば、風邪薬だと言われてビタミン剤を飲むと症状が改善したり、目隠し状態で熱いよ!と言われて氷を皮膚につけると本当に水ぶくれが出来る、など実験でも確かめられているようです。面白いですね。先ほどの探し物の例だと、無いと思い込んだら、見えているにも拘わらず見つけられないということだし、「あいつはダメな人間だ」と思い込むとその人のダメなところばかりが目についていいところを見ることが出来なくなったりしますね。 スポーツでも「今日は何か調子悪いな」なんて思ってしまうと、一日ずっとダメだったりしますよね?また、ゴルフで100を切ったことがない人が、すごく調子よくて95くらいで回れるペースだったのに、自分で「いや、俺は最後までこんなに調子よく続けられるはずない、いつもどっかできっと大たたきするんだよな」なんて思っていると、最後の18ホール目で本当に大たたきして100を切れなかったりすることはよくあることです。前にもどっかで書いたと思いますが、いつも負けてるチームに勝ちそうになっても、「いつもは負けてるから、また負けるかも?」って思ってるチームと、「あの相手には負けるハズ無い!」って思ってるチームでは、結局終わってみればいつもどおりの結果になってることが多いですね。バレーでフルセットの末に15ー13で勝負が決まる試合は、両チームの力の差なんて全くないと考えてよさそうですが、それでもいつも勝ってる方が勝つ確率はたぶん60〜70%くらいあると私は見ています。「勝ちたい!」という気持ちに差はなくても、「勝てる!」とどのくらい本気で信じられるかで結果が変わってくるということでしょう。弱い相手と強い相手が接戦を繰り広げている時に、弱いチームは「あの強いチームとこれだけ接戦が出来たんだから負けてももう満足」っていう気持ちがどっかにあるような気がします。だからメンタルトレーニングみたいな分野がスポーツの世界で脚光を浴びているし、仕事や人生についても「自己意識改革」みたいな分野の本やセミナーが人気なのでしょう。 じゃあどうすればいいのか?ということですが、確かにメンタルトレーニングや自己改革の本を買って意識を変えてもいいかも知れませんが、私はスポーツに限って言えば、「少しずつ結果を出して徐々に意識を変えていく」ということでいいんじゃないかと思っています。つまり、弱い相手がいきなり強い相手に勝つのはなかなか難しいですが、力をつけることによって、強い相手と接戦になることが多くなれば、「今度は勝てそう」と少しずつ意識は変わってきますよね。そうなると次の試合では接戦が当たり前になり、勝つことに違和感が無くなっていく・・。そうやって実力とともに意識を変えていけば、練習とは別にメンタルや意識のトレーニングを特別にする必要はないような気がします。ま、試合が目の前で、そこで結果が求められるのであれば話は別ですが・・。うちのバレー部は以前、東北の1部リーグと2部リーグを行ったり来たりしてましたが、今は一応1部の上位に安定しています。特に男子は優勝まであと1歩のところまで来ていますが、なかなか優勝チームには勝てていません。でもそうやって次第に「あれ?優勝チームと大差ないぞ、うちも優勝できるんじゃない?」って普通に思えるようになれば本当のチャンスが近いうちにやってくるのではないかと思い、この「勝てそうだけど勝てない」というステップは勝つために必要なステップだと考えています。・・おそらく今、好調のプロ野球楽天チームは、これからその「うちは弱い」という今までの自己イメージと戦うことになるんだと思います。頑張れ楽天!いきなり優勝なんてイメージ出来ないんだから、まずは現実的に、Aクラス入りを目指していこう! |