その160 ■義足の逆転・・

 先日、両足義足のスプリンターが北京オリンピックへの出場を認められなかったというニュースがありました。驚きました。だってパラリンピックでなく、オリンピックですよ。両足義足でオリンピックに出場し勝負できるくらい義足が進化したのかと感心してたら、実際はそれ以上で、エネルギー効率の点で人間の足よりも有利になる可能性があるからオリンピック出場を認められなかったとのこと。さらにビックリです。つまりドーピングと同じ位置づけってことですよね?ついに義足が生身の足の能力を超えてしまった(もちろん今回は「速く走る」という点に限定してですが)わけです。これはもはや「義足」の位置づけに留まるものではなく、「サイボーグ」への第一歩とも言えます。例えば将来的には見た目にも人間の足と全く区別がつかないくらいに進化し、走能力もさらに高まったりすることが予想され、そうなるとオリンピック短距離の決勝に進出した選手の多くが実は義足、いやサイボーグ足だった、なんてことになりかねません。そうなるとドーピング検査と同じようにサイボーグ検査が義務づけられたり、それでも0.1秒でも速く走りたいスプリンターは誘惑に負けてこっそりサイボーグ足にするための手術をする、なんてことが全く架空の話ではなくなります。つまり義足が「不幸」で「不自由」で「可哀相な」ものではなくなり、より「自由」で「カッコイイ」そして「羨ましい」ものになる可能性があるということです。

 こういうことを書くと「義足で生活している人に失礼だ」とか「その人達の苦しみや苦労も知らないで勝手なことを書くとは何事だ!」などとお叱りを受けそうですが、松本人志さんが言っているように、義足イコール不自由、不幸、可哀相な人というイメージをくっつけていること自体がむしろ問題なのであって、そういうイメージを覆す可能性を持っているという点で、今回のニュースはとても大きな意味があると思います。例えば、最近はメガネがおしゃれで知的なアイテムになったり、コンタクトが進化して、目が悪いハンデが昔よりもかなり少なくなっているような気がします。義足も同じ流れになりうるということだと思いますが、いかがでしょうか?ご意見、ご批判をお待ちしております。

その161 入れられるだけ入れてしまうの法則・・