その176 ■トータルとしての効率・・
工場などで、100個作って1個の割合で不良品が出る機械を、1000個に1個しか不良品が出ないように改良することは、大きなコストがかかる割に生産性はそれほど上がりません。それよりも、商品自体を改良するとか生産ラインを見直す、あるいは流通の効率化を図るなど、もっと大きな改良を施していくほうが成果が上がっていきます。一般に、9割を10割に上げるには多大なコストやエネルギーがかかりますが、それよりも5割を6割、7割に上げていく方がより簡単である場合が多いと言えます。 バレー部の練習で、大事な場面でチャンスボールがセッターに返らない時があるからといって、易しいチャンスボールを10本正確に返す練習をしていたとしたらどうでしょう?この練習で10本中10本が常に返球できるようになるためには、とてつもなく多くの時間を費やさなければなりません。しかも10本中9本くらいは正確に返せているとすると、その時間は「出来ることをやっている」時間になっていて、練習としての意味がほとんどありません。それよりも、もう少し難易度の高いボールをセッターに返球する練習、例えば返球率5割(2本に1本成功する)くらいの難易度の練習をし、返球率7割を目標にしていったほうが、はるかに効率よくトータルとしてのチャンスボール返球率を高められるでしょうし、その練習によって大事な場面でのチャンスボールも正確に返せるようになっていくでしょう。 仕事でも、最後の細かい仕上げで完成度を気にするあまり、ついたくさんの時間を使ってしまうことがよくあります。私も文書作成してて、タイトルのフォント選びや挿絵、プレゼンファイルのアニメーション効果、さらに参考としてネット上の記事を読んでいるうちに興味が広がりすぎて戻って来れなくなったりします(これは違いますね)。仕事効率化の書籍には「8割出来たら次の仕事に取りかかる」などと書いてあったりします。あ、いわゆるパレートの法則にもつながります(法則を知らない人はググって下さいね)。まあしかし、その残り2割の仕上げのところや横道に逸れていくところも結構面白かったりするので一概にダメとは言えませんが、ただ時間が限られている場合には、トータルとしての効率化が図られているかどうかに、お互い気をつけましょうね。・・と言いつつ、本業的には確実に2割のこの発想事典に、すでに1時間以上もかけてしまった・・。早速この後、本業に戻りますっ!。
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